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ブレイクビーツの作り方【改版】

過去に書いた記事を改版しました。削除しようとも思いましたが
意外とアクセスがあるため残しておきます。基本的な内容は一緒です。

フレーズの一部をサンプリングし、音の編集・再構築を行う音楽制作の手法を
ブレイクビーツと呼びます。
一般的にブレイクビーツは既存のドラムフレーズから新しくリズムパターンを
再構築することをいいますが、応用すればあらゆるソースに対応するサンプラーを
使った楽曲作成の方法となります。そこには音楽理論を(全くとはいきませんが)
不要とした、音色とリズムで遊ぶことで音楽を作成するというサンプラーという
楽器ならではの音楽作成をすることとなります。

今回はブレイクビーツを実際に作ってみます。過去記事を引用しましたので
フリーソフトであるSoundEngine FreeとBuzz/Psycleを前提に話を進めていますが、
オーディオ編集ソフトとサンプラーがあればどんなソフトでもこの手法が使える
はずです。FLなんかはこんな面倒な手順をふまなくてもブレイクビーツできる
付属プラグインが入っていますしフリーのソフトでももっと便利にできるものが
あるかもしれません。

まずは素材となるリズムループを手に入れます。
ブレイクビーツという語源は曲のブレイクでドラムになるところだけを
抜き出してループ/再構築する手法から来ているとのことです。
Amenと呼ばれるブレイクビーツ用の有名なドラムフレーズがあります。

手順としては既存のループを切り刻んで保存しフレーズをワンショットにして
サンプラーで鳴らす・・・といってもピンとこないかもしれません。

既存のドラムループを使用する場合ならばフレーズ全体でのテンポを解っていると
切り刻む目安がつけやすくなります。ちなみに今回使用する
SoundEngine Freeはオーディオファイルのテンポ検出機能がないのでループは
予めテンポを把握しておくといいかもしれません(機能追加は検討されているようで
VerUPに期待/SoundEngine Freeは更新も頻繁)。
ちなみにフリーでテンポ検出機能があるオーディオ編集ソフトもあります。
テンポ情報は必須ではないので、わからないならそれで切り刻むのもいいと思います。

元のループ


事前にBPM=120で合うようにフレーズの前後を整えています。
フレーズ的にはなんてことのない8ビートです。

波形で見るとこんな感じになります。
z01.JPG

切り取りたい範囲を選択し下画面の○で囲っているところでShift+mを押すと
選択範囲の両端にマークがつきます。
z02.JPG

切り取り範囲をマークしたらファイル→その他の保存→区間マークで分割保存を選択し、
保存します。ファイル名は仮にbbと設定します。
するとbb01.wav〜bb.08.wavというファイルが生成されます。

次に切り刻んだファイルを再構築する作業になります。
今回はBuzzとPsycleを使用しますがサンプラーであればなんでも構いません。
ただこういったブレイクビーツ手法の場合、フリーVSTiのLoopazoidのような
ワンショットサンプラーより音程が付けられるもののほうが、
フレーズの幅が広がります。

BuzzであればWaveTable、PsycleであればGearRackから先ほど切り取った
ファイルを登録します。あとはシーケンスを組みこみます。
Buzzの場合、最もスタンダードなのはおそらくJeskola Trackerでしょう。
Psycleの場合はInternal PluginのSampler。Buzz/Psycleの場合、
リトリガー機能が装備されているのでDnBやDnBをより過激にしたジャンルの
フレージングも容易に行ます。

また、サウンドのバリエーションでフレーズを逆再生させることで、アタックが
反転し独特な音になるリバースパターンが欲しい場合、
SoundEngine Freeには逆再生もあります。
http://www.cycleof5th.com/tips/index.php?date=2007-10-24/1
サンプラー側で逆再生をサポートしている場合も多いので機材状況によりますが。

素材になったドラムフレーズは8ビートだったが16ビートで再構築します。
例はPsycleで作成しました。
並べる素材の音程を変え、構築していきます。

音程をオリジナルより低くした例



音程をオリジナルより高くした例



フィルにはリトリガーを活用したり、キックは音程を上げるとタムの代わりに
なりますので音程をキックで指定してみたりします。
またノートオフを活用し、ディケイのほとんどないフレーズを作ることもできます。
特に低い音程と高い音程とが混在する場合高い音程がどうしてもディケイが短くなります。
場合に応じて音の長さをコントロールします。

今回は、ドラムフレーズで試したがボーカルなどでフレーズを切り刻んでみた
場合思いがけない効果も得られることもあります。
また切り刻むタイミングももっと細かかったり、大きかったりしても面白いでしょう。

dex1.JPG

音程を低くとするとトリップホップ、高くするDnBなんて言われ方もします。
ここまで加工したならさらに開き直ってエフェクトを積極的に活用してみたりも
いいかもしれません。フィルターやEQなんかで音色を作るのは普通ですが
ディストーションなどで音を汚したり、モジュレーションをかけて
ぐちゃぐちゃにしてみたり・・・。下はディレイを入れて少しダブっぽく。



楽器を演奏する感覚よりもエンジニアが遊んでるイメージに近いでしょうか。
とにかく常識に縛られず、遊び心が大事なのかもしれません。

BuzzやPsycleの使い方に関しては、ここでは中途半端な
説明が多いので他の記事も参照してみてください。
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