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Zoom A2.1u:マルチエフェクターのセッティング(2)

だいぶこなれたZoom A2.1u。色々わかってきたのでまとめ。

ZoomのHPにA2.1uのセールストークとして「艶やかな胴鳴りとマイク録音のような空気感をプラスします。アンプやPAスピーカーで再生しても、ボディ全体が響き渡るように鳴る自然なアコースティック・サウンドが甦ります。」とある。
これは・・・どうだろう。元々のPUの特性を魔法のように打ち消しオウリアンプ側で自然な感じに補正するってのは幻想のような気がする。

元々音量が増幅されている時点で、どうやってアコースティックギター本来の箱鳴りサウンドとはどうしても違ったものになってしまう。音の入り口であるPU/マイクのキャラクターそのものがどうしても強調されてしまうのは避けられない。オベーションに代表されるインブリッジピエゾはドラムなどの他楽器とアコギとの共演を可能したという点では優れている。一方で弦の鳴りを拾ったあと「それっぽく」加工する方法では生鳴りの再現は不可能。
ちなみに自分が所有するオベーションのプリアンプには「Pre-Shape」なる中音域をカットしたプリセットされたトーンを一発で呼び出せるボタンがありこのトーンはピエゾのトーンでは結構気に入っている。調べたところ結構極端なイコライジングで特徴として500Hzを-7.4dBしているよう。ピエゾやマグネットPUを使用していると中音域があがっている音になっていることが多いがそういった場合、エレキっぽい音になりがちなので中音域をカットしたイコライジングが良さ気。

A2と比較しA2.1uが最も優れている点はペダルが付属していることでもUSBが装備されていることでもなくD.Iとして使用するためのXLR端子を装備していることが挙げられると思う。
ボタンひとつでA/D変換を行わないDIとしての活用も期待でき、状況に応じて使用方法を変えることができる。ライブでは同じ状況/同じPAで演奏できる機会のほうが少なく重宝する。単純にシールドが1本減るのもいいことかと。PreだとエフェクトはバイパスになるけどGLOBALは通るようなのでそこは留意。ノイズが多い場合Groundの設定をLiftにしておく。

a21back.JPG

セッティングの際、ZNRをOffにすることは前回でも述べた。これはZoom製品の音作りの際は基本にしとります。試しにOffと最小値である1での音を比較してみると随分音が違うのがわかるはず。

GLOBALにあるPickupSelect/AmpSelectは有益に動くならば使ってみる。ただしこのパラメータ、パッチごとに設定を記憶してくれず全パッチ共通になるのでギターを使い分けるときは注意が必要。これをセッティングするときは一度EQをoffにしてからのほうがいいかもしれん。

モデリングセクションはあえてマニュアルをあんまり気にしないでプリアンプとしてキャラクターが気に入るものを耳で選んだほうがいいような感じ。あえてここもOffって手もある。

次にセッティングしたいのはマイクモジュールは選択するマイク種別はコンデンサでオフマイクがただこもっただけの音になりがちなのでマイクのシミュレーションポイントを遠くからだんだん近づけるイメージで好みの音になるポイントを探す。

コンプ系は結構ズバッと効く感じで自分の好みにするには結構難しい。
Attackの設定は値が大きいほど効きが早いので注意が必要。基本的には5以下でしょう。

出力が弱いPUの場合ハイゲインモードがある。▽を押しながら電源を上げると入力ゲインが高い状態になる。この状態はメモリされないので電源を上げるたびにこの動作が必要。

LoEQは60Hzを少し上げ、PUの特性によって320/500Hzを下げ、HiEQは1.2KHzは基音の部分なので下げないようにしてフィンガーノイズとかアタック音とか気になる感じなら6.3KHzは少しカット、12KHzは上げ気味だと音にハリが出る。ただしギター側のプリアンプを使うならバイパスのほうがいいだろう。実際、ライブの場合ステージにあがったらZoomの場合、ちょっとEQをいじるなんてことはできないと思ったほうがいい。

モジュレーション系は基本的Off。特にAirはネーミング的に使ってみたくなる誘惑を抑える(笑)。コーラス一種なのでどうしてもエフェクトくさくなる。リバーブと併用したい場合ディレイは入れてもいいかも。

ディレイ/リバーブは入れたほうがいいだろう。どちらも色々あるけど・・・リバーブはあまり広い感じでないほうがいいかも。広げたいときはディレイを併用したほうがいいかも。
ディレイ/コーラス系は入れてもかなり薄めのほうがいいだろう。

機能がたくさんあるので使ってみたくなるが、使わない機能は基本的にOffにする。ギター側にプリアンプがある場合、EQは特性や使いやすさによってどちらかしか使わない。極端なEQを施す場合、スピーカーとの相性も関ってくるのでZoom側で設定すると変更したいときにツライ。
小さい音量やヘッドフォンで音作りをしておくと大音量にしたときに思わぬ耳障りなアタックノイズとか強調されていたりする。ライブで直ミキサーの環境ならばギターアンプで音作りしない。ギターアンプは中音域にクセがあるのでPAモニターと特性が違いすぎる。

またアコギとしてでなく、エレキギター的にあえてサウンドを作ってしまうのも有かもしれない。こういう音はZoomでは作りやすい。こういう場合はコーラスとか積極的に活用してもいいだろう。

プリアンプ/エフェクターはPUから出てくる音に対するお化粧的な役割として使うべきで、根本的なサウンド変更したいときはどうしてもギターのPUを見直したほうがいい結果になると思う。
ただ一度、コンデンサマイクを使って録音すればサウンドの違いは明らかだし・・・割り切りみたいのも必要ですなあ。

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この記事へのコメント
アマチュアのライブでよく使っている人を見掛けるので気になってました。結構目立つ色合いなので特に目に映ります。とても参考になるレビューで助かります。私はLRBaggsのパラアコースティックDIなんですがリバーブ関係は卓任せなのでリハに時間が取れない時は大抵残念な思いをしてます。割り切って使う分には便利だという解釈ですね。
Posted by terra at 2012年10月21日 02:53
terraさん、随分昔の記事にコメントありがとうございます。
偉そうな口調を変更して再録しようとは思ってます。

プリアンプとしてはパラアコースティックDIのほうが
勝手も音もいいと思います。

また設定しにくく、ライブでちょっとセッティングを
替えたい・・・なんてときには、相当操作に慣れてないと
厳しいです。

ただ、こういったAll in oneのプリアンプは
ないのでZoomにはがんばってほしいです。






ただ最近気づいたのですが、A2には相性がいい組み合わせがあると思いまして。

L.R.BAGGS M1とA2で、あまり特殊奏法を使用しない
スタイルならばとてもいい組み合わせだと思います。

アコギのナチュラルな音・・・とはちょっと違うのですが
ライブでピエゾやマグネ臭くなりにくく、M1のエフェクトの
ノリもいいので、A2のリバーブの効果が薄めでも
音が広がる感じになります。

Posted by DUB at 2012年10月25日 23:36
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